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| ● 俺たちタメ |
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大事な仕事の打ち合わせの後半、からだに不調を感じた。
ああ、こんなときに来るのか、と少々いら立った。
脈が不規則に飛ぶ。
昨日の夜中の一時半。 得意先の病院から依頼されたFLASHアニメの更新を終えて、ブラックニッカをストレートで呷り、寝ようとしたときのことだ。 実の姉から、iPhoneに電話があった。
姉のことは、このブログで何度か書いている(コチラなど)。 私の生涯で、選択することのできない唯一の痛恨事が、実の姉を持ったことである。 彼女の存在は、私の感情を両腕で上から泥の沼に押し込こまれたように、私の動きを封じようとする。
真夜中の一時半に、いきなり言う。 「私は余命一ヶ月なの」
そんなことはない。 私は、医者から毎月彼女の病状を聞いているが、術後は悪くないと聞いている。
そうか、でも、お酒もパチンコもやめたら、もっと長生きができるかな。
「なに寝言いってんのよ!」
切られた。
もう、眠れなかった。
私の場合、不整脈の持病が起きるのは、寝不足とストレス。
昨日の午後2時過ぎ、ドラッグストアの担当者・スズキさんの説明を聞きながら、不規則に打つ脈を、まるで幼なじみに会ったときのような懐かしい感情とともに、からだが浮くような感覚が、私のからだを絡めとっていた。
およそ15分間のスズキさんの説明を聞いていたとき、頭の膜の外側で、オアシスの歌が流れたような気がした。 そして、オアシスの次は、グリーン・デイ。 それが突然、ディープ・フォレストに変わった。
まったく、脈絡がない。
要するに、錯乱しているということだ。
だが、それでも、打ち合わせの内容は、はっきり覚えている。 最低限、プロとしての気概は持っていたようだ。
それでも、脈が、飛ぶ。
短い打ち合わせを終えて、挨拶をし、帰ろうとした。
しかし、スズキさんに言われた。 「Mさん、大丈夫ですか。変な汗をかいてませんか?」
そうか。 俺は、汗をかいていたのか。 まったく自覚がないが。
「ちょっと休んでいきませんか。お疲れのようですので」 無理矢理、別室に連れて行かれた。
ドラッグストアの本部のビルの一室には、保健室があったのである。 当たり前と言えば、当たり前か? ドラッグストアなんだから・・・・・。
適度に硬くて気持ちいいベッドに横たわると、すぐに睡魔が襲ってきた。
眠っているのだが、自分がすごい汗をかいていたのは、自覚できた。 ワイシャツの全面積が、重い水分を吸って、不快指数100パーセントになるほどの汗。 髪の毛も、汗でビショビショだ。
だが、そんな不快感も強烈な睡魔には、適わない。
眠りに眠った、と言ってよかった。
私を呪う悪夢を、汗がすべて流し去ったとき、外はもう暗くなっていた。
目を開けた。
目の前に、ドラッグストアの社長の顔が見えた。
その唇が動くのが見えた。
「Mさん、休もうよ。僕は、Mさんには、元気でいて欲しいな」
そして、言われた。
「僕たち、タメですから」
それを聞いて、一瞬、脈が飛んだが、おそらくそれは不整脈のせいでは、ないはずだ。
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2010/09/03 AM 08:01:37 |
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[Macなできごと]
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| ● ゲゲゲのともだち |
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仲間や知り合いを褒めるのは、照れるものである。
ただ、人への感謝が顔に出ない私のような人間は、褒める場所がここしかない。 だから、書いてみようか、と。
京橋のウチダ氏の事務所。
いつもは、二人のことが多いが、今日は友人のミスター極道顔、コピーライター・ススキダがいる。 友人のチャーシューデブ・スガ君から託されたラーメン店開業の細かい打ち合わせをするために集まったのである。
打ち合わせは、私があらかじめワークフローを8枚のレポートにまとめておいたので、20分程度で終わった。
「Mさんは、こんなこと面倒くさがってやらないかと思っていたが、やればできるんだな」という、確実に人を小バカにしたツラで、ススキダが言った。
私は無言でスーパードライを呷った。
ススキダは、持参の綾鷹のペットボトルをちびちびと飲んでいた。 ウチダ氏は、ウーロン茶。100グラム4千円の高級品だ。少々鼻につく。
打ち合わせが終わって、民主党代表選の五流の脚本家でさえ書けない茶番劇の話題が出たところで、ススキダの携帯が鳴った。 着信音は、「おさるのかごや」だ。 極道顔には、いかにもミスマッチの気もするが、奥さんにケツをたたかれて、いつも尻を赤くしているススキダには、お似合いかもしれない。 ただ、ススキダに限らず、妻帯している男は、みんな尻が赤いという説もあるが。
電話は数秒で終わった。 ススキダが言う。 「レイコ(奥さん)からだが、緊急の仕事が入った。これから品川の得意先まで言ってくる。もう話は終わったよな」
話は終わったが、俺はどうなるんだ? 俺は、どうやって帰ればいいんだ?
今日は、ススキダがわざわざ横須賀から武蔵野まで車で迎えに来て、京橋まで連れてきてくれたのである。 帰りも送ってくれることを期待していた私は、すねた。
5秒ほど考えて、ススキダが言う。 「品川まで付いてくるか? 打ち合わせは、そんなに長引かないと思うが」
やだ!
品川での打ち合わせが終わったら、またここに戻って来い。 俺は、その間、ウチダと酒を飲んでいるから。
そうしてくれなきゃ、やだ!
醜く駄々をこねる、中年白髪アル中貧相男。
そんな我が儘な男に向かっても、ススキダは怒らず、苦笑いをするだけだ。 自分より2歳年上の駄々っ子に、諦めたような笑みを作って、「しかたねえか」とつぶやくのである。
ススキダは、顔は怖くて気持ち悪いが、心は広い。 月面のクレーターくらいの広さを持っている男だ。 そして、決して友達をないがしろにはしない。 だから、私は顔が気持ち悪くても、我慢して付き合ってやっている。
「二時間、待てるか?」とススキダが、恐怖の極道顔で微笑んだ。 私は、懸命に吐き気をこらえた。
その恐怖の極道顔に向かって、ウチダ氏が言った。
「いや、俺がMさんを送っていきますから。ススキダさんは、ゆっくり仕事の打ち合わせをしてくださいよ」
どこから見てもイケメン。 そして、まわりに爽やかさをまき散らし、さらに、とてつもなく嫌みなことだが、仕事ができる男。 5歳年下のウチダ氏が微笑むとき、まわりの空気が一変する。 彼の口から出る言の葉は、すべてが真実であるという錯覚に陥るほど、彼の放つ言葉は説得力を持つ。
つまり、彼は言葉の魔法を使う「魔法使い」なのだ。
同じことを私が言っても、誰も納得しないが、ウチダ氏が言うと、真実に聞こえる。 それが、つまり、魔法。
「俺が送っていきますから」 もう一度ウチダ氏が言うと、ススキダは魔法にかかったようなマヌケ顔で頷いた。
ススキダが、退場。
「Mさん、俺、一件だけ仕事を済ませるから、オイルサーディンをつまみにして、ビールを飲んでてよ」
わかった。
ウチダ氏は、3台の携帯電話を駆使して、客と連絡を取り、ときに業者を叱咤激励し、他の業者に腰を低くして進行を指示し、十分ほどワンマンショーを演じていた。 その間も、ウチダ氏は、爽やかなイケメン顔だった。
なんか、すげえな、こいつ!
私は圧倒される思いで、オイルサーディンの缶詰を3缶食い、スーパードライを2本あけた。
これが、一人で仕事をするっていうことなんだな。 こんな風に効率よく仕事を運ばなければ、儲からないってことなんだな。
イケメンは、得だな。
帰りのアウディの車中で、ウチダ氏が言った。 「パルマハムのブロックを貰ったんだが、俺は食わないから、Mさんにやるよ。保冷剤で巻いてあるから、それをそのまま持って帰ってよ」
後部座席に、ピンクのショッピングバッグが置いてあった。
いつの間に用意したんだ、ウチダ氏。 まるで、手品みたいじゃないか。
わかった、貰ってやる。
「スーパードライも6つで悪いが、袋に詰めておいた。それも持っていってよ」
確かに、黄色い袋が、ピンクのバッグの横に置いてあった。 それも、いつの間に?
すごいなあ、ウチダ氏。 彼の気配りは、どれだけ底が深くて奥行きがあるんだろう。
雨上がりにできた水溜りほどの深さしかない俺には、想像もつかないな。
感心していたら、着信音が聞こえた。
ゲ・ゲ・ゲゲゲのゲ〜〜。
私は着信メロディを設定していないから、それは当然、ウチダ氏のもの、ということになる。
ウチダ氏がプライベートで使っている携帯電話の着信音が「ゲゲゲの鬼太郎」らしい。
出なくていいのか、と私が言うと、「かあちゃんからのラブコール。半分で切れたときは、緊急の用。フルに流れたときは、今日の夕飯は家族全員が揃っているということだ。だから、一緒に飯を食べようというサインだな」とウチダ氏が、笑いながら言った。
今回は、フルに「ゲゲゲ」が流れたから、夜は一家団欒でメシを食うということか。
そうか、ゲゲゲがサインなのか。 面白いな。
「面白いだろ。そして、留守電に、今日のメニューがふき込まれるんだよ」と言って、路肩に車を停めて、嬉しそうにウチダ氏が携帯を操作した。
そしてイケメン顔を紅潮させて、ウチダ氏が言う。 「今日の晩飯は、俺の好物の黒マグロのしゃぶしゃぶだ。ああ! 早く家に帰りてえ!」
いいなあ、ウチダ氏。
俺は黒マグロのしゃぶしゃぶなんか、食ったことないぞ。 おまえんちは、高級料亭か!
「そうかい? じゃあ、こんどクール宅急便で送るから」
ゲゲゲ!
本当かい?
「俺が、嘘を言ったことがあるか?」
ないよ!
ゲゲゲ!
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2010/09/01 AM 06:52:44 |
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[Macなできごと]
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| ● しつこい! |
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しつこい! と思われることを承知で、「仏頂面」の話を(慢性的な寝不足で多少イライラしているせいかも)。
数人から、なんで仏頂面をしちゃいけないんだ、ということを言われたからだ。
誤解しないで欲しい。 私は仏頂面をするな、とは言っていない。 仏頂面で安い仕事を出すな、と言っているだけである。
想像してみてほしい。 こちらが友好的に話しかけているのに、何の感情も表さず、できの悪い彫像のように口を真一文字に結んで、細い目をして無言で睨まれたら、誰だって気持ち悪く思うのは当然だろう。
それが性格なんだから仕方ないよ、と思う人は、私よりはるかに大人で、人間の器がでかい人だ。
私は、我慢ができない。
たとえば、こんなやりとりになったら・・・・・・・、
私としては仕事をいただくのはありがたいことですが、仕事の労力を考えたら、その金額では折り合いません。 もう少し額を上げていただけませんか。 もしそれができないのであれば、その金額でやれる他の業者を探してください。
(無言)
定期的に仕事をいただいていれば考慮いたしますが、2年以上連絡のない御社には、申し訳ありませんが、義理を感じません。
(無言)
私の存在を思い出してくださったことに関しては、感謝いたしますが、今回のご依頼は、お断りいたします。 申し訳ありません。
(長い無言) そして、突然、「あんたは、埼玉から夜逃げした、と言われている」と、目を見開いて、にらまれたのだ。
こんな人間を好きになるほど、私はお人よしではない。
だから、事実を書いたのだが、いまだに「客の悪口はよくないよ」と非難される。
悪口を書いたつもりはない。 それは事実を書いただけなのだが、なぜか、そう言われる。
では、仏頂面でも、条件のいい儲かる仕事を出したら、嫌いにならないのか、と言われた。
当然だ。 いい仕事を出してくれたら、私は相手が仏頂面でも我慢する。 私は、お客様から、報酬を得て生活をしている。
そのお客様が、いい仕事を出してくれるのなら、彼が死ぬまで仏頂面でいても、私は構わない。 なぜなら、彼が、私の生活の一部を支えてくれる「いいお客様」だからだ。
なんで、そんな簡単な理屈をわかってもらえないのだろうか。
フリーランスは、人間関係プラス報酬である。
割のいい仕事を出してくれるクライアントは、多少性格が悪くても、こちらが「いい人間関係を築いている」と錯覚すれば、我慢できる。
それが、「仕事」というものの本質だと私は思っている。
いい仕事の中には、クライアントの人間性も含まれている。 だが、たとえ、その人間性に疑問符がついたとしても、報酬がそれを上回るのであれば、少なくとも私は我慢できる。
仏頂面の前で、「誠実な請負人」の振りをすることができる。
2年以上、こちらが何度コンタクトをとっても、何の反応もなかった会社が、突然仕事を出すと言った。 まったく期待をしないで行ったら、本当に期待はずれの仕事だった。
そして、社長は、相変わらずの仏頂面で、私の前で固まっているだけだった。 あげくの果ては、「誠実な請負人」の振りさえもさせてもらえず、報酬額を聞いて拒否したら、「埼玉から夜逃げした負け犬」呼ばわりである。
これでは、良好な人間関係を築くことはできないではないか。
たとえば、少々極端な話をしてみよう。
友人のWEBデザイナーのタカダ君(通称ダルマ)は、自分で手に終えない仕事を、たまに私に回してくれることがある。
彼は、かつて私の弟子だった人間である。 だから、私は彼から高い報酬を要求しない。
彼は、ときに不愛想で、世間知らずであるから、私に対しての折り合いのつけ方に戸惑っている部分がある。 私に対しての遠慮も混じっている。 だが、私が忙しくても、無理矢理仕事を押し付けてくる無神経さも併せ持っている。
そして、その報酬額は、決して高くない。
しかし、私は、彼の仕事なら喜んでやらせていただく。 彼とは信頼関係があると思っているし、彼のことが好きだからだ。
好きだから、忙しい思いをしても、私はそれを苦に感じない。
それは、彼と私が長い時間をかけて、人間関係を築いていったからにほかならない。
だが、仏頂面は、永遠に仏頂面で、自分の要求を押し通すだけである。 そして、気に食わなければ、「埼玉から夜逃げした負け犬」という。
もっと冷静に、とか、大人気ない、とか、お客様は神様だ、などという奇麗ごとの批判は、ただの感情論だ。 私には、批判している方が、「冷静さ」を欠いているとしか思えない。
繰り返すが、仏頂面で安い仕事を出さないで欲しい。
しかも2年以上も、ほったらかしにして(ときに居留守を使って)。
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2010/08/30 AM 08:24:09 |
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| ● 47時間寝ていない |
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急ぎの仕事は、本当に急ぎの仕事だった。
いま私が抱えているのは、ドラッグストアのチラシ2点と天才WEBデザイナー・タカダ君(通称ダルマ)から恵んでいただいたWEBの仕事である。
そんななか、嬉しいことに、横浜元町の松雪泰子似から「急ぎでお願いします」という電話が来た。
美女からの電話を断れるほど、私は尊大ではない。 すぐにお伺いします、と言ったら、「私の方で、ご近所まで伺います」と言われた。
いやいや、それは・・・・・、という儀式が私は嫌いなので、「お世話をかけます」と言って、吉祥寺のガストを指定した。
吉祥寺でもガストかよ!
という突っ込みはなかったが、電話を切った後で、「美女には、イタメシの方が似合ったのに」と、頭を掻き毟って後悔した。
あるいは、シェーキーズのピザ食べ放題のほうが・・・・・と後悔した。
そして、何と言っても、納期の迫った急ぎの仕事を抱えていたのに、安請け合いをしたという、己の軽薄さを後悔した。
ただ、それもガストで美女を前にすると、すべての後悔が空気中に消えていくから、美女の力は絶大である。
「吉祥寺は、お洒落な街ですよね」と、松雪泰子似の唇が、形よく動く。 薄紫色のワンピースに、夏物の薄茶のストール。 磁石のように、まわりの目を吸いつける、その知的な華やかさは、中年男に行き場のない戸惑いを感じさせた。
「Mさんは、ビールとピザですよね」
そう言われて、いや、しかし、ビールは・・・・・、と珍しくためらったら、「そんなことを気にしないのが、Mさんでしょ」と、軽くたしなめられた。
美女に怒られるのは、チョットうれしい(変態かも?)。
打ち合わせの前に、お食事。 松雪泰子似は、オムライスを頼んだ。
ピザを頬張りながら、失礼にならないように観察した。 スプーンの美しい動きに合わせて、口が優雅に動くさま。
美女が食べると、600円のオムライスが、2500円の絶品オムライスに見えるという錯覚について、私は今度、学会で報告したいと思う。 それは、おそらく満場一致で、賞賛の嵐を浴びることだろう。
観察しながらビールを飲み干したら、当たり前のように、「生をもう一杯」と、追加をオーダーしてくれた松雪泰子似。
最近、少し沈んでいた心が、まるで霧が晴れるように開けて、窓外の景色が、シャンゼリゼ通りに見えてきた。 (もちろん、私はシャンゼリゼ通りには、行ったことがない)
それは、まるで魔法だった。
急ぎの仕事のことなど、見事に頭から消え去っていた。
「前回作っていただいたFLASHのスケジュール機能を他社用にカスタマイズして、作り直していただきたいのです。緊急を要する仕事ですが、前回以上のものを請求してくださってけっこうですから」
わかりました。 それは、私にとって、簡単な作業です。 納期までに必ず仕上げますので、安心しておまかせください。
魔法にかかった私は、調子に乗って、安請け合いをした。
そして、松雪泰子似のバイカル湖のような澄んだ目に吸い込まれて、意味不明のことを口走る。
ガストのピザは、うまいですよ。 このうまさは、ギネス級です。 この生ビールも、本場ドイツのビールに負けていません。
ガスト、最高!
だから、仕事、頑張ります!
馬鹿である。
馬鹿、としか言いようがない。
家に帰って、自分を取り戻した私は、ドラッグストアの修正ファックスを見て蒼ざめ、ダルマからメールで送られてきた画像修正の指示を見て、からだ全体から血の気が引いていくのを実感した。
これを一日半で仕上げるのか・・・・・。
俺は、一人しかいないんだぞ。
クローンが欲しい。 それは、人道的に許されない所業だが、切羽詰った私は切実に、それを熱望した。
修正のファックスがまた届く。 メールが来る。
からだ全体から、オヤジくさい汗を噴出しながら、FLASHを動かす。
焦る、汗る、ASERU・・・・・・・。
晩メシは、面倒くさいから牛丼と天丼、味噌汁で誤魔化そう。
「おお! このかき揚げ、美味いな」と中学3年の娘に褒められ、少しだけ後ろめたさが薄らぐ中年オヤジ。
そして、お決まりの徹夜。 気がついたら47時間寝ていなかった。
ただ、2回ほど気絶した記憶はある。 どちらも20分程度だったが。
仕事をしている間、何度クリアアサヒに手を伸ばそうと思ったことか。 しかし、仕事中に飲んでしまったら、際限がなくなるし、おそらくペースが落ちる。 さらに、1本飲んだら2本目を飲みたくなる。
ムクムクと膨れ上がる欲望を抑圧し、悶えながら働くこと、ほぼ2日。
午前2時過ぎ。 「校了です。ありがとうございました」と、ドラッグストアのスズキ氏。 「ご苦労さまでございました」と、ダルマ。
そして、「ご無理を言いまして、申し訳ありません。本当に助かりました。これからもよろしくお願いします」と、朝の6時前にもかかわらず、相変わらず艶やかで、お美しい声を聞かせてくれた松雪泰子似。
その声を聞いて、一瞬にして疲れが取れた・・・・・・・ということはないが、報われた気はする。
いまクリアアサヒを手元において、Macのキーを叩いている。
ブログを書き終えたら、飲むぞ。 心置きなく飲むぞ。
そして、飲んだら、寝るぞ。
いや、寝るのは、家族の朝メシを作ってからだ。 そして、寝る。
だが、昨日は風呂に入っていない。 寝るのは、シャワーを浴びてからにするか。
しかし、録画しておいた「ホタルのヒカリ2」も見たい気がする。
図書館で借りた伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」の返却日は、確か今日だったっけか? あと70ページを残しているから、それも読まねばなるまい。
意外と忙しいぞ。 寝てるヒマはないかもしれない。
でも、まあ、とりあえず、ブログだけはアップしておくか。
ということで、これから寝られるかどうかは、まったく予測不能です。
では、みなさま。 よい一日を!
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2010/08/28 AM 07:49:52 |
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| ● メールに反論? |
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顔や態度に現すことはしないが、丸一日憂鬱に暮らした。
憂鬱で心がカサカサに乾いていたから、つまらないことに苛立つ。
鼻につく文章、というのは、どういう意味だろうか。
当然、好意的な意味でないことはわかる。 自分の書く文章が稚拙であるというのは自覚しているが、そうとは言わず、「鼻につく」と表現されると、感情だけが先走った言葉に聞こえる。 要するに、「感情的に受け入れがたい文章」ということか。
一通のメールが来た。
その人のメールには、名前も住所も、電話番号さえも記されていたから、それが冷やかしでないのは、すぐにわかった。
それは、以前「東京のデザイナー」というブログを載せたことに対する反響の一つだった。
自分も自営業であるから、非常識な客を何人か知っている。 しかし、自分は、それを心に留めておくだけで、悪口は絶対に言わない。
おたくのブログには、お客に対する尊敬が見られない、と書かれていた。 仕事を出す側こそ重要な存在で、請ける側は、もっと謙虚になるべきだ。 お客様は神様なんですよ。
その神様を馬鹿にする、おたくの文章は鼻につく、と書いてあったのだ。
お客様は、本当に神様なのか、という反論から、このブログは始まる。
では、クライアントの言うことは、すべて正しくて、請け負う側はどんなに不利益があっても、それを甘んじなければいけないのか。
幼稚な感情論である。
メールの主は、私が「仏頂面が悪である」みたいな書き方をしてしまったから、クライアントの悪口を言ったと思って、ただ感情的に反発した。 私が、もっと回りくどい言い方をして、クライアントの態度を軽く嗜める程度だったら、彼は今回のようにメールを送ってくることもなかったと思う。
感情論だけが肥大したら、話は感情を鎧にした「正論」だけを主張しあう泥仕合になる。 つまり、話が交わらない。
どうせ交わらない会話なら、自分の意見を主張した方が、話はわかりやすいし、楽だ。 だから、私はここで、自分の意見を主張したいと思う。
私には、なぜ彼がいつも仏頂面でいるのか、あるいはいられるのか、意味がわからないのである。 彼は、副社長という名の奥さんに向けるときだけ、顔を綻ばせるが、その貴重な笑顔は、従業員に対しても請け負い業者に対しても、決して向けられることはない。
副社長に対する笑顔から、一転して我々に顔を移すと、彼の顔は瞬時に仏頂面に変わる。 その、まるでカラクリ人形のような鮮やかさは、驚嘆に値する。
誤解をされたら困るが、私は「彼の笑顔」が欲しいわけではない。 押しつけがましくない「普通の会話」が欲しいだけなのだ。
たとえば、嫌いな人の話をしよう。
誤解を恐れずに言うと、私がいま一番嫌悪を感じるのが、現東京都知事である。
彼も仏頂面。 そして、たまにテレビに向かって笑みを浮かべるときは、そのほとんどが嘲笑である。 自分の言うことをきく議員たちには、ときに笑顔で応じるが、それは、私には飼い犬に向ける独りよがりの感情にしか見えない。
彼は、人の話を遮る。 まるで、相手が「馬鹿」だと決めつけているような冷笑で、人の意見を封殺する。 記者が気を遣って、まるで王様を扱うような質問をしたときだけ、彼は「まともな返答」を与える。
彼は中国や左翼勢力を糾弾するときには、その舌が過激に尖り、人々の喝采を浴びる。 ひとは、威勢のいい言葉に弱いものだ。 敵対勢力を批判すると、彼の器が10倍大きくなって見えるから、彼はいまも政治家を続けていられる。
政治家は、敵がいないと、自分を大きく見せることができない。 戦争はいつも、そんな膨張した無能なアジテーターを国民が盲目的に支持することから始まる。
都知事にとって、メシの種は、中国であり、マスメディアなのだろう。 敵対勢力として利用されるだけのメディアも情けないが。
都知事は、芥川賞作家である。 しかし、私は彼の作品を読んだことがない。 おそらく、彼の尊大な態度からすると、村上春樹も及ばないほどの天才的な作品を書くのだろうが、私はそれを読もうという気にならない。
嫌いな人間の小説を読むほど、私はお人好しではないからだ。
ひとの話を聞かないのは、彼がひとを怖がっているからだ。 私は、そう思っている。
自分の意見に反論されるのが、怖い。
反論されると、自分を否定された気分になる。 それが怖いので、彼は人の意見を封殺する。
封殺してしまえば、いつまでも自分は王様でいられる。 あるいは、悪に立ち向かう強いヒーローでいられる。
上からの目線で、人や事象を断罪しなければ、彼の精神は脆弱すぎて、心の中のパワーバランスが保てないのだろう、と私は推測している。 反論されたら、そのパワーバランスが崩れる。 それが、怖い。
だから、不機嫌顔で鎧を作るしかない。 鎧をかぶっていれば、彼は安心だ。 強面(こわもて)を通し続ければ、「外圧に屈しない頼れる政治家」でいられる、と自分で思っている。
彼の政治家としての実績を見ると、それは虚構でしかないことに気づくのだが、メディアは権力者に弱いから、彼はいつまでも「強い政治家」でいられる。
そんなことを含めて、私は「仏頂面の」現東京都知事が嫌いなのである。
さて、仏頂面。
これから先は、仏頂面社長の話のぶり返し。
その仏頂面が、すべての方向に向けられたものなら、私は彼を尊敬するかもしれないが、決してそうではないのである。
今回、私が強気になって、彼の要求を拒んだとき、彼は横を向くことしかできなかった。 そればかりか、仏頂面社長は横を向いて、小声で捨て台詞を放ったのだ。
自分が正しいと思ったのなら、彼は私の目を見るべきだった。 意思を目に表すべきだった。 しかし、彼はそうしなかった。
彼が仏頂面で強圧的に「お言葉を告げた」とき、そんな彼に逆らう人は、もしかしたら私以外にいなかったのかもしれない。 彼には、人から反抗される「免疫」ができていなかった。 だから、彼は横を向いて、小さな声で小さな抵抗をしたのだろう。
私は、そう判断した。
だから、それをブログに書いた。
その文章を感情論だけで「鼻につく」と言われたら、反発するしかないではないか。
会話というのは、言葉が双方を行き来して、はじめて成り立つものである。
自分を王様だと思っているひとの言葉を、ただ受け入れるだけでは、それは会話とはいえない。 それは、「命令」と同義語だ。
私は、彼に命令される立場には、いない。 彼の飼い犬ではないからだ。
私が仏頂面社長の「命令」を拒否したのは、私のルールに馴染まなかったのと報酬額があまりにも低かったからである。
ルールと報酬は、「プロの領域」の話だ。
私は、プロとして、赤裸々に今回の経緯をブログで記した。
それは、ところどころ感情的ではあったが、その経緯は、まったく嘘ではない。
だから「鼻につく」という表現だけで論じられることが、私には我慢できないのである。
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2010/08/26 AM 08:24:13 |
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