Macでお仕事?
Mac歴18年。独立して11年。日に日に減っていく仕事……。そんな売れないデザイナーのひとりごとです。
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気温47度湿度22パーセント
もう夏ではないが、気温は高い。

今年の夏は記録的な猛暑だった、と気象庁が発表したようだ。

熱射病、という言葉がいつの間にかメディアから消え、熱中症が主役になったのは、何年前のことだろうか。
熱射病という言葉は、もう復活しないのだろうか。

さて、暑さに弱い人にとっては、思いやりのないことを書きます。


暑い暑い、と言うが、私は暑さが苦にならないので、「今年の夏は異常な暑さだった」という実感がない。


気象庁が集めたデータによれば、それは「記録的」ということになるから、間違いなく暑かったのだとは思う。
データを無視するほど、私は傲慢ではない。

報道によると、「猛暑日」というのが、多かったらしい。
「夏日」「真夏日」と言うと、少し詩的な響きがあるが、「猛暑日」となると、現実的過ぎて夏の季語としては、どうかなと思う。

35度を超えたら、猛暑。

BMI値が25を超えたら「肥満」。

それと同じで、私には、猛暑日は、ただ数値を無理に強調するためだけに作られた基準のように思える。

0.1超えただけで「肥満」という線引きをされた人には、同情したくなる。
34.9度と35度の違いを正確に体感できる人が、世の中に何人いるか、とも思う。

私は、100人中51人の人が暑いと言ったら、「暑い」でいいと思うのだが。


ただ、熱中症で亡くなられた方に対しては、お悼み申し上げます。
自分の体が、暑さでいうことをきかなくなる恐怖と無念さは、我々の想像を絶するものだったと思う。

自分の意思とは関係なく、体を得体の知れない魔物がとり憑くのである。
それまで順調に機能していた体が、正常な機能を奪われて、魔物が四方八方から自由を吸い取っていく。


こんなはずじゃ・・・・・・・・・・。


猛暑、猛暑と騒いでも、それをテレビを含むメディアだけの世界のことだと思っている人は多いのではないだろうか(私だけか?)。

猛暑は、ただ暑さだけが自分に降りかかってくるだけで、ひとは、現実的には、それが自分に悲劇をもたらすことはないと思っているはずだ。

暑さは、我慢できる。
なぜなら、いままで我慢してきたから。
そして、暑さは、いつまでも続くものではないから。

そう。
暑さは、いつまでも続くものではない。
だから、我慢していればいい、と誰もが思ってしまう。

だが、暑さは、「人によっては」我慢してはいけないものだ、というのも事実。

我慢大会に、命をかけることはない。
我慢なんか、しなくてもいいんですよ。
つらかったら、逃げればいいんです(人生と同じです)。



私は、我慢はしない。
むしろ、暑さを楽しんでいる。

私が、今年の夏、はまっていたこと。
それは、仕事が一段落したら、陽光降り注ぐ昼間に、近くの公園のベンチに座って休むこと。

この公園は、夏は午前10時過ぎから午後4時までは、まったく日陰が作られない。
だから、その間は誰も公園に近づかない。
そのことを知ったとき、私は楽園を見つけたと思った。

ここなら、誰にも邪魔されずに、心と体を休められる。

仕事に疲れたとき、ペットボトルのアクエリアスをシャーベット状に凍らせたものを手にして、公園のベンチに座る。
頭には、タオルを巻いている。

今さら、すでに溶けてしまった脳を保護しなくてもいいとは思ったが、タオルを巻くと白髪が隠れるので10歳若返って見えるという中学3年の娘の言葉を信じて、白いタオルを巻いているのだ。
あとは、タンクトップと短パン。

太陽はいい感じで、熱気を噴射している。

からだ中から汗が噴き出てくるが、汗腺から不純なものがすべて流れ出る感じがして、その状態に私はいつも恍惚を感じている。
無料のサウナみたいなものか。

太陽の光が強い。

今年は、太陽が、元気だ。

ときにストレッチや腿上げをしながら、太陽から元気をいただく。

爽快だ。


ただ、まわりから見れば、こんな私は、間違いなく馬鹿に見えるだろう。

「なにも、一番暑い時に、公園のベンチに座らなくてもいいんじゃない?
あのひと、相当な変人だね」

否定するつもりは、ございません。
おっしゃる通りでございます。


8月の終わりに、変人は、しなくてもいいことをしてみた。

家から、デジタル温度計を持ってきたのである。
それで、温度を測ってみた。

ベンチの上に置いたら、徐々に数字が上がっていき、2分後に最高を記録した。

気温47度。
湿度22パーセント。

納得のいく数値だと思った。

47度分の元気を、太陽からもらった気がした。


嘘か本当か知らないが、昼間の甲子園のマウンドでは、気温が50度を超えることもあるらしい。

高校生のアスリートたちは、そんな砂漠のような灼熱の中、球を投げ、バットを振り回しているということになる。

それを聞いて、私は思った。

何もそんなときに、球投げて、球打たなくたって、いいんじゃないですかね。
冷房のきいた部屋で、かき氷でも食っていた方が、健康ですよ。


私の言うことじゃないが・・・・・・。




2010/09/07 AM 06:30:02 | Comment(4) | TrackBack(0) | [日記]

ねだめカンタービレ
国民にとっては悲劇、当事者にとっては喜劇なのだが、本人たちだけ、そうだと気づかない民主党代表選から逃れるために、眠ることにした。


8月後半に、いくつかのことがあった。
そして、私の処理能力を上回る仕事もいただいた。

その結果、睡眠不足になった。
睡眠不足を自慢しても仕方がないので、詳しいことは書かない。

ただ、とにかく眠りが足りていなかった。

昨日、朝4時に起きて、家族のメシを弁当形式で作った。
朝・昼・夜の分である。

そして、冷蔵庫に「これを順番に食べてチョンマゲ」という紙を貼っておいた。


それから、仕事スペースを二つの籐製の衝立で囲って「決して、のぞかないでください by夕鶴」の貼り紙。


これで、心置きなく寝られる。

仕事スペースには布団がないので、フローリングにそのまま寝る。
上掛けは、仮眠用の毛布。
枕は、ジーパンを丸めたものを代用した。

喉が渇いたとき用に、クーラーボックスにアクエリアスのペットボトル1本とクリアアサヒの500缶3本を入れておいた。

食い物は、ない。

睡眠に食い物は邪魔だ。
喉が渇いたときに、ちょっとだけ飲むものがあれば、快適な睡眠には充分だ。

もともと食うことに対してまったく執着がない私は、できることなら、一生メシを食わないで暮らしたいと思っている。

御茶ノ水博士が、メシを食わないでも生きていけるように私のからだを改造してくれたらと、絶えず妄想しているくらい、私はメシを食うのが面倒臭い。

特異体質、というより、ただの変わり者。


エアコンの設定温度を29度にした。

東京電力が推奨する設定温度より、1度高い。
エコである。

寝酒に、まずクリアアサヒを1本。

午前5時41分。

iPhoneの電源を切った。
エコ、なのかな?

iPodにつないだミニスピーカーからは、レッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」が流れている。
普通は子守唄にはならない歌だが、目をつぶったら、すぐに眠った。

一度、目覚めた時、カーテンの外が明るかった。
時間は、わからない。

この部屋で時間を表すものは、パソコンしかないのだが、パソコンの電源は落としてある。
だから、時間の感覚がない。

眠るために引きこもったのだから、時間はどうでもいい。
そう思って、また眠った。

次に目が覚めたとき、窓の外が暗かった。

iPodからは、Superflyの「ワイルドフラワー」が流れていた。

Superflyを聴きながら、クリアアサヒを飲んだ。

越智志帆の声とクリアアサヒが、からだの隅々にまで染み渡る。

心地よくなって、また眠った。


そして、窓の外の朝日を体に感じて、目が覚めた。
パソコンを付けたら、午前5時11分だった。

ほぼ24時間、眠った。

体調がいいか悪いかは、まだわからない。
三日後くらいに感じるかもしれない。


3本目のクリアアサヒを飲みながら、いまブログを書いている。

民主党が分裂する夢は見なかったが、夢に見なくとも現実の世界で分裂する可能性は、かなりある。


あと一年、寝続けていたら、目覚めたとき、日本はどうなっているだろうか?



カン氏は仏門に入り、オザワ氏は獄門に入り、ハトヤマ氏は冥界の門に入り・・・・・・・。




2010/09/05 AM 08:04:22 | Comment(2) | TrackBack(0) | [日記]

俺たちタメ
大事な仕事の打ち合わせの後半、からだに不調を感じた。

ああ、こんなときに来るのか、と少々いら立った。

脈が不規則に飛ぶ。

昨日の夜中の一時半。
得意先の病院から依頼されたFLASHアニメの更新を終えて、ブラックニッカをストレートで呷り、寝ようとしたときのことだ。
実の姉から、iPhoneに電話があった。

姉のことは、このブログで何度か書いている(コチラなど)。
私の生涯で、選択することのできない唯一の痛恨事が、実の姉を持ったことである。
彼女の存在は、私の感情を両腕で上から泥の沼に押し込こまれたように、私の動きを封じようとする。

真夜中の一時半に、いきなり言う。
「私は余命一ヶ月なの」

そんなことはない。
私は、医者から毎月彼女の病状を聞いているが、術後は悪くないと聞いている。

そうか、でも、お酒もパチンコもやめたら、もっと長生きができるかな。

「なに寝言いってんのよ!」

切られた。

もう、眠れなかった。



私の場合、不整脈の持病が起きるのは、寝不足とストレス。

昨日の午後2時過ぎ、ドラッグストアの担当者・スズキさんの説明を聞きながら、不規則に打つ脈を、まるで幼なじみに会ったときのような懐かしい感情とともに、からだが浮くような感覚が、私のからだを絡めとっていた。

およそ15分間のスズキさんの説明を聞いていたとき、頭の膜の外側で、オアシスの歌が流れたような気がした。
そして、オアシスの次は、グリーン・デイ
それが突然、ディープ・フォレストに変わった。

まったく、脈絡がない。

要するに、錯乱しているということだ。

だが、それでも、打ち合わせの内容は、はっきり覚えている。
最低限、プロとしての気概は持っていたようだ。


それでも、脈が、飛ぶ。


短い打ち合わせを終えて、挨拶をし、帰ろうとした。

しかし、スズキさんに言われた。
「Mさん、大丈夫ですか。変な汗をかいてませんか?」

そうか。
俺は、汗をかいていたのか。
まったく自覚がないが。

「ちょっと休んでいきませんか。お疲れのようですので」
無理矢理、別室に連れて行かれた。

ドラッグストアの本部のビルの一室には、保健室があったのである。
当たり前と言えば、当たり前か?
ドラッグストアなんだから・・・・・。

適度に硬くて気持ちいいベッドに横たわると、すぐに睡魔が襲ってきた。

眠っているのだが、自分がすごい汗をかいていたのは、自覚できた。
ワイシャツの全面積が、重い水分を吸って、不快指数100パーセントになるほどの汗。
髪の毛も、汗でビショビショだ。

だが、そんな不快感も強烈な睡魔には、適わない。

眠りに眠った、と言ってよかった。

私を呪う悪夢を、汗がすべて流し去ったとき、外はもう暗くなっていた。

目を開けた。

目の前に、ドラッグストアの社長の顔が見えた。

その唇が動くのが見えた。

「Mさん、休もうよ。僕は、Mさんには、元気でいて欲しいな」

そして、言われた。


「僕たち、タメですから」


それを聞いて、一瞬、脈が飛んだが、おそらくそれは不整脈のせいでは、ないはずだ。




2010/09/03 AM 08:01:37 | Comment(2) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

ゲゲゲのともだち
仲間や知り合いを褒めるのは、照れるものである。

ただ、人への感謝が顔に出ない私のような人間は、褒める場所がここしかない。
だから、書いてみようか、と。


京橋のウチダ氏の事務所。

いつもは、二人のことが多いが、今日は友人のミスター極道顔、コピーライター・ススキダがいる。
友人のチャーシューデブ・スガ君から託されたラーメン店開業の細かい打ち合わせをするために集まったのである。

打ち合わせは、私があらかじめワークフローを8枚のレポートにまとめておいたので、20分程度で終わった。

「Mさんは、こんなこと面倒くさがってやらないかと思っていたが、やればできるんだな」という、確実に人を小バカにしたツラで、ススキダが言った。

私は無言でスーパードライを呷った。

ススキダは、持参の綾鷹のペットボトルをちびちびと飲んでいた。
ウチダ氏は、ウーロン茶。100グラム4千円の高級品だ。少々鼻につく。

打ち合わせが終わって、民主党代表選の五流の脚本家でさえ書けない茶番劇の話題が出たところで、ススキダの携帯が鳴った。
着信音は、「おさるのかごや」だ。
極道顔には、いかにもミスマッチの気もするが、奥さんにケツをたたかれて、いつも尻を赤くしているススキダには、お似合いかもしれない。
ただ、ススキダに限らず、妻帯している男は、みんな尻が赤いという説もあるが。

電話は数秒で終わった。
ススキダが言う。
「レイコ(奥さん)からだが、緊急の仕事が入った。これから品川の得意先まで言ってくる。もう話は終わったよな」

話は終わったが、俺はどうなるんだ?
俺は、どうやって帰ればいいんだ?

今日は、ススキダがわざわざ横須賀から武蔵野まで車で迎えに来て、京橋まで連れてきてくれたのである。
帰りも送ってくれることを期待していた私は、すねた。

5秒ほど考えて、ススキダが言う。
「品川まで付いてくるか? 打ち合わせは、そんなに長引かないと思うが」

やだ!

品川での打ち合わせが終わったら、またここに戻って来い。
俺は、その間、ウチダと酒を飲んでいるから。

そうしてくれなきゃ、やだ!

醜く駄々をこねる、中年白髪アル中貧相男。

そんな我が儘な男に向かっても、ススキダは怒らず、苦笑いをするだけだ。
自分より2歳年上の駄々っ子に、諦めたような笑みを作って、「しかたねえか」とつぶやくのである。

ススキダは、顔は怖くて気持ち悪いが、心は広い。
月面のクレーターくらいの広さを持っている男だ。
そして、決して友達をないがしろにはしない。
だから、私は顔が気持ち悪くても、我慢して付き合ってやっている。

「二時間、待てるか?」とススキダが、恐怖の極道顔で微笑んだ。
私は、懸命に吐き気をこらえた。

その恐怖の極道顔に向かって、ウチダ氏が言った。

「いや、俺がMさんを送っていきますから。ススキダさんは、ゆっくり仕事の打ち合わせをしてくださいよ」

どこから見てもイケメン。
そして、まわりに爽やかさをまき散らし、さらに、とてつもなく嫌みなことだが、仕事ができる男。
5歳年下のウチダ氏が微笑むとき、まわりの空気が一変する。
彼の口から出る言の葉は、すべてが真実であるという錯覚に陥るほど、彼の放つ言葉は説得力を持つ。

つまり、彼は言葉の魔法を使う「魔法使い」なのだ。

同じことを私が言っても、誰も納得しないが、ウチダ氏が言うと、真実に聞こえる。
それが、つまり、魔法。

「俺が送っていきますから」
もう一度ウチダ氏が言うと、ススキダは魔法にかかったようなマヌケ顔で頷いた。

ススキダが、退場。

「Mさん、俺、一件だけ仕事を済ませるから、オイルサーディンをつまみにして、ビールを飲んでてよ」

わかった。

ウチダ氏は、3台の携帯電話を駆使して、客と連絡を取り、ときに業者を叱咤激励し、他の業者に腰を低くして進行を指示し、十分ほどワンマンショーを演じていた。
その間も、ウチダ氏は、爽やかなイケメン顔だった。

なんか、すげえな、こいつ!

私は圧倒される思いで、オイルサーディンの缶詰を3缶食い、スーパードライを2本あけた。

これが、一人で仕事をするっていうことなんだな。
こんな風に効率よく仕事を運ばなければ、儲からないってことなんだな。

イケメンは、得だな。

帰りのアウディの車中で、ウチダ氏が言った。
パルマハムのブロックを貰ったんだが、俺は食わないから、Mさんにやるよ。保冷剤で巻いてあるから、それをそのまま持って帰ってよ」

後部座席に、ピンクのショッピングバッグが置いてあった。

いつの間に用意したんだ、ウチダ氏。
まるで、手品みたいじゃないか。

わかった、貰ってやる。

「スーパードライも6つで悪いが、袋に詰めておいた。それも持っていってよ」

確かに、黄色い袋が、ピンクのバッグの横に置いてあった。
それも、いつの間に?

すごいなあ、ウチダ氏。
彼の気配りは、どれだけ底が深くて奥行きがあるんだろう。

雨上がりにできた水溜りほどの深さしかない俺には、想像もつかないな。

感心していたら、着信音が聞こえた。

ゲ・ゲ・ゲゲゲのゲ〜〜。

私は着信メロディを設定していないから、それは当然、ウチダ氏のもの、ということになる。

ウチダ氏がプライベートで使っている携帯電話の着信音が「ゲゲゲの鬼太郎」らしい。

出なくていいのか、と私が言うと、「かあちゃんからのラブコール。半分で切れたときは、緊急の用。フルに流れたときは、今日の夕飯は家族全員が揃っているということだ。だから、一緒に飯を食べようというサインだな」とウチダ氏が、笑いながら言った。

今回は、フルに「ゲゲゲ」が流れたから、夜は一家団欒でメシを食うということか。

そうか、ゲゲゲがサインなのか。
面白いな。

「面白いだろ。そして、留守電に、今日のメニューがふき込まれるんだよ」と言って、路肩に車を停めて、嬉しそうにウチダ氏が携帯を操作した。

そしてイケメン顔を紅潮させて、ウチダ氏が言う。
「今日の晩飯は、俺の好物の黒マグロのしゃぶしゃぶだ。ああ! 早く家に帰りてえ!」

いいなあ、ウチダ氏。

俺は黒マグロのしゃぶしゃぶなんか、食ったことないぞ。
おまえんちは、高級料亭か!

「そうかい? じゃあ、こんどクール宅急便で送るから」

ゲゲゲ!

本当かい?

「俺が、嘘を言ったことがあるか?」

ないよ!

ゲゲゲ!





2010/09/01 AM 06:52:44 | Comment(4) | TrackBack(0) | [Macなできごと]

しつこい!
しつこい! と思われることを承知で、「仏頂面」の話を(慢性的な寝不足で多少イライラしているせいかも)。

数人から、なんで仏頂面をしちゃいけないんだ、ということを言われたからだ。

誤解しないで欲しい。
私は仏頂面をするな、とは言っていない。
仏頂面で安い仕事を出すな、と言っているだけである。

想像してみてほしい。
こちらが友好的に話しかけているのに、何の感情も表さず、できの悪い彫像のように口を真一文字に結んで、細い目をして無言で睨まれたら、誰だって気持ち悪く思うのは当然だろう。

それが性格なんだから仕方ないよ、と思う人は、私よりはるかに大人で、人間の器がでかい人だ。

私は、我慢ができない。

たとえば、こんなやりとりになったら・・・・・・・、


私としては仕事をいただくのはありがたいことですが、仕事の労力を考えたら、その金額では折り合いません。
もう少し額を上げていただけませんか。
もしそれができないのであれば、その金額でやれる他の業者を探してください。

(無言)

定期的に仕事をいただいていれば考慮いたしますが、2年以上連絡のない御社には、申し訳ありませんが、義理を感じません。

(無言)

私の存在を思い出してくださったことに関しては、感謝いたしますが、今回のご依頼は、お断りいたします。
申し訳ありません。

(長い無言)
そして、突然、「あんたは、埼玉から夜逃げした、と言われている」と、目を見開いて、にらまれたのだ。


こんな人間を好きになるほど、私はお人よしではない。

だから、事実を書いたのだが、いまだに「客の悪口はよくないよ」と非難される。

悪口を書いたつもりはない。
それは事実を書いただけなのだが、なぜか、そう言われる。

では、仏頂面でも、条件のいい儲かる仕事を出したら、嫌いにならないのか、と言われた。

当然だ。
いい仕事を出してくれたら、私は相手が仏頂面でも我慢する。
私は、お客様から、報酬を得て生活をしている。

そのお客様が、いい仕事を出してくれるのなら、彼が死ぬまで仏頂面でいても、私は構わない。
なぜなら、彼が、私の生活の一部を支えてくれる「いいお客様」だからだ。

なんで、そんな簡単な理屈をわかってもらえないのだろうか。

フリーランスは、人間関係プラス報酬である。

割のいい仕事を出してくれるクライアントは、多少性格が悪くても、こちらが「いい人間関係を築いている」と錯覚すれば、我慢できる。

それが、「仕事」というものの本質だと私は思っている。

いい仕事の中には、クライアントの人間性も含まれている。
だが、たとえ、その人間性に疑問符がついたとしても、報酬がそれを上回るのであれば、少なくとも私は我慢できる。

仏頂面の前で、「誠実な請負人」の振りをすることができる。


2年以上、こちらが何度コンタクトをとっても、何の反応もなかった会社が、突然仕事を出すと言った。
まったく期待をしないで行ったら、本当に期待はずれの仕事だった。

そして、社長は、相変わらずの仏頂面で、私の前で固まっているだけだった。
あげくの果ては、「誠実な請負人」の振りさえもさせてもらえず、報酬額を聞いて拒否したら、「埼玉から夜逃げした負け犬」呼ばわりである。

これでは、良好な人間関係を築くことはできないではないか。



たとえば、少々極端な話をしてみよう。

友人のWEBデザイナーのタカダ君(通称ダルマ)は、自分で手に終えない仕事を、たまに私に回してくれることがある。

彼は、かつて私の弟子だった人間である。
だから、私は彼から高い報酬を要求しない。

彼は、ときに不愛想で、世間知らずであるから、私に対しての折り合いのつけ方に戸惑っている部分がある。
私に対しての遠慮も混じっている。
だが、私が忙しくても、無理矢理仕事を押し付けてくる無神経さも併せ持っている。

そして、その報酬額は、決して高くない。

しかし、私は、彼の仕事なら喜んでやらせていただく。
彼とは信頼関係があると思っているし、彼のことが好きだからだ。

好きだから、忙しい思いをしても、私はそれを苦に感じない。

それは、彼と私が長い時間をかけて、人間関係を築いていったからにほかならない。


だが、仏頂面は、永遠に仏頂面で、自分の要求を押し通すだけである。
そして、気に食わなければ、「埼玉から夜逃げした負け犬」という。


もっと冷静に、とか、大人気ない、とか、お客様は神様だ、などという奇麗ごとの批判は、ただの感情論だ。
私には、批判している方が、「冷静さ」を欠いているとしか思えない。



繰り返すが、仏頂面で安い仕事を出さないで欲しい。

しかも2年以上も、ほったらかしにして(ときに居留守を使って)。





2010/08/30 AM 08:24:09 | Comment(2) | TrackBack(1) | [Macなできごと]



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